2016年04月25日

当てにならないもの:専門家の話


当てにならないもの。
まぁ。世の中いろいろあるんでしょうが、専門家・評論家の話も当てになりません。

今回の熊本地震は、『東南海地震の前兆である』。『いや、関係ない。
どちらも専門家が言っています。

もう一つ、世の中で全く当てにならないもの。
それは『経済評論家』の話ですねぇ。
景気がどうなる、株がどうなる。ファンドメンタルだ、どうだ、ともっともらしく言っているものの、さっぱり当てになりません。

世の中どうなろうが・・。
専門家、評論家の話など関係なく、やはり「備え」なくして明日はない・・・!

そんな事を思っていたら、昔、昔の映画にシルベスター・スターローンが端役で出ていました。
スクリーンにでていたのは、せいぜい1分前後。
でも、その1年後に「ロッキー」のヒットを掴みます。
シナリオを自分で売り込み、小さな映画館からスタートしたとか・・。

チャンスを掴むための地道な努力。
万が一のための「備え」も、チャンスを掴むための努力も、何となく同じだなぁ〜、と思いながらこの映画を見ていました。

何事も、コツコツ、コツコツ、コツコツ、コツコツ・・・・。
今回の熊本地震が、東南海地震の前兆であろうが、関係なかろうが、「備えあれば憂い無し」


16-0425.jpg

写真左:1975年「さらば愛しき女よ」
写真右:1976年「ロッキー・1」
さすがに、「さらば愛しき女よ」にでていたシルベスター・スターローンは、娼婦館のボディガード役でどう見てもにやけたイタリアン移民丸出しの顔ですが、「ロッキー」以降、一皮むけた役者になり、そしてスターの座を掴みました。

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posted by WM.Hori at 17:03| Comment(0) | 熊本地震に思う

2016年04月21日

地震の頻度と、地震保険の料率


熊本は地震の「安全地帯」、東北は「危険地帯」――こんな記載が含まれていたWebサイト「企業立地ガイドKUMAMOTO」を、熊本県が4月20日に削除した。熊本地震を受け、「内容を1から見直す必要がある」(県企業立地課)と判断したため。』というニュースが流れました。(itmediaニュース

★でもねぇ。これ熊本県はちっとも悪くありません。
地震保険の保険料率を算定している「損害保険料率算定機構」というところでは、熊本県は地震保険の料率が下の表のように基準よりも65%にも低くなるのです。(損害保険料率算定機構
料率の資料

つまり、熊本県の保険料率は0.65(イ構造)で一番低いですね。
要は安い=地震が少ないと考えられているにほかなりません。
16-0421-2.gif


★国が地震の発生しやすいエリアを3等級に分けているんです。
どうして保険料率が違うかというと、耐震計算でも、熊本県は東京など大地震が予想される地域の地震力よりも1割低く計算しても良いと言う法律になっているんです。
これはどういうことかというと、耐震等級3は、建築基準法で想定した地震の1.5倍の地震力に耐えられる。
ところが、1.5倍にしたものを0.9倍すると、1.35倍。
地震はきっと少ないから、少し緩い方にサービスしちゃうよ・・と言うことですね。


16-0421.gif


上の図の白いエリアは、地震など来ないから大丈夫だよ・・とされていた地域なのです。
ところが、そんな熊本にM7.3、震度7の大地震が来た。それも断層が連鎖的に移動ながら地震を起こしている今までとは全く違うタイプの地震ですね。

地震に限らず、「災害は忘れた頃にやってくる」
備え怠るにしかず・・でしょうか。


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posted by WM.Hori at 21:52| Comment(0) | 熊本地震に思う

2016年04月20日

地震と確認申請


災害列島日本。
同じタイプの災害はほとんど無い。
熊本地震をみてそう思います。
熊本地震は、熊本の南部から大分の北部を縦貫する連続した活断層が割れたもので、ここまで広範囲の断層の活動も初めてなのではないでしょうか。

16-0420.jpg報道写真を見ても、結構、瓦屋根の建物の被害が多いようですが、同時に少し古い家が多いとも感じます。
このエリアの大都市は熊本市以外にはなく、市があってもせいぜい人口数万の小さな市ですし、災害報道を見ても、「熊本県、○○町」といったように行政単位が「町」であるエリアも広いようです。

以前、何度か九州地方の方から欠陥住宅や工事の不具合の相談を受けたことがありますが、意外に多かったのは「この地域は確認申請がいらない地域なんです」という返事でした。

大都市圏に住んでいると、「家を建てるのに確認申請を提出しなければならない」というのはごくごく当たり前の事なのですが、反対に地方に行くと、「家を建てるのに確認申請はいらない」という地域もあります

確認申請を提出しないので、審査も検査もなく、耐震設計や耐震工事を理解しないまま工事をしていたり・・といった相談も受けたことがあります。

また、都会のように合い見積もりを取って、という「ドライなつきあい」ではなく、知り合い、身内、知人の紹介といったいわば「縁者のつきあい」で業者を選んでいる例も多いですから、それがトラブルの温床となっている場合も多かったですね。

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posted by WM.Hori at 10:35| Comment(0) | 熊本地震に思う

2016年04月15日

発泡ウレタンの弱点:雨漏りに気づかない


発泡ウレタン断熱材は、木材や合板にぴったりと張り付き、隙間のない断熱層を作り上げます。そのため、どうしても施工上隙間が生じやすいグラスウール等の断熱材に比べて断熱効果も気密性も非常に高いのですが、それが裏目に出る場面があります。

それが、「雨漏りに気づかない」という問題なのです。

16-0415.jpg通常、雨漏りは壁の中を雨が伝い、どこからか室内に漏水してくることで雨漏りとわかります
ところが、発泡ウレタンが吹かれ場所に雨漏りをすると、発泡ウレタンが合板などに密着しているために、浸入した雨がそこにとどまってしまう。
その結果、その部分の木材や合板は雨が降るたびに雨水が浸入し続け、かつ、滞留し続け、その部分だけ腐っていくのです。
そして、腐った部分が広がることで、少しずつ隙間が増え、少しずつ雨漏りが広がり、やっと室内に異変が生じた頃には、柱も梁も大きく腐っていた・・と言うことになりやすいのです。

右の写真は、室内にカビのようなものが出たのでめくってみると、柱や梁が大きく腐っており、柱と梁の取り替えを余儀なくされた例ですが、なかなか雨漏りに気づきません。下の写真で黒くなっているところは柱と梁ですが、ドライバーを差し込むとズブズブと食い込んでしまいました。
それだけ柱や梁が雨で腐っていたのです。
どうして腐るかというと、雨がいつまでもそこに滞留するからですね。


グラスウールなどの断熱材の場合は、壁内に雨が入っても、「隙間から」スッーと下に落ち、落ちる過程であちこちに流れるので異変に気づきやすく、入った雨も「隙間から」落ちていくので、柱や梁が交換しなければならないほど腐ることはまずありません。

一旦雨漏りが発生すると密着性が邪魔をして、雨漏りの発見が非常に遅れる。
一箇所に雨が滞留してしまうので、柱や梁を交換せざるを得ないほど腐朽が進んでしまっていることもある。
それが発泡ウレタンの弱点ですね。

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posted by WM.Hori at 14:09| Comment(0) | ■いろいろ(未分類)

2016年04月12日

発泡ウレタン断熱材の弱点


私はずっと、発泡ウレタンという断熱材は、とってもいい断熱材と思っていましたが、ある事件を契機に見方が大きく変わりました。

16-0412.jpg★発泡ウレタンは専門施工
吹き付け断熱材ですね。写真のように、外壁や屋根に「ウレタン」を吹き付けます。
白っぽく写っているのが発泡ウレタンで、柱と梁以外は全て吹き付けられていますね。
元の原材料から、数倍程度に膨らみますが、吹きつけと同時に膨らんでいくので、ずっと一箇所に拭いていると、どんどん厚みが増してきます。
そのため均等に吹くには、それなりの経験が必要です。
ですから、グラスウールやロックウールのように大工なら誰でも扱える・・といつた材料ではなく、発泡ウレタン専門の施工業者が施工します。

★発泡ウレタンに施工ムラはない
グラスウールやロックウールなどは、いわば布団と同じなので、施工する職人の丁重さによって仕事のできが異なります。厚くなったり、薄くなったり・・と言うことはありませんが、断熱材の継ぎ目で隙間ができたり、柱と断熱材の間に隙間が生じる・・といった事はよくあります。
ところが、発泡ウレタンは、壁や屋根の下地にぴったりと密着します。これを自己接着性と言いますが、そのおかげで隙間などできません。また、厚みも、後で薄い、と言われてたくないのでしょう。どちらかというと指定された厚みよりも厚く吹かれる場合がほとんどで、発注者にとっては案外、ラッキーな断熱材です。
75mmの厚みという指定でも、実際には少し厚めの85mm程度吹かれている場合が多いからです。

★でも、壁に、屋根にぴったりと密着して隙間がない
これが、あるときとんでもない大事件を引き起こすのです。

それは、次回に・・・。

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posted by WM.Hori at 10:09| Comment(0) | ■いろいろ(未分類)

2016年02月23日

ガルバニューム・サイディングの伏兵


ガルバニューム鋼板は耐候性が高くよく使われている屋根材であり、外壁材です。
でも鋼板自体は耐候性は高いのですが、メンテナンス不要ではありません。
自動車と同じと考えれば良く、表面塗装が劣化し始めると、まず、塗装の光沢が無くなり、次に塗装の表面そのものに傷みが目立ち始めます。それを放置しておくと、塗装の膜そのものが無くなり、その下の鋼板自体に腐蝕が始まり、鋼板にサビが発生する原因となります。

★メーカー推奨のメンテ時期
一般的には、フッ素樹脂系塗料の場合は15年程度から、シリコンなどの一般的な塗料では10年から再塗装を検討すべきとメーカーは推奨しているように、塗装の劣化による再塗装が必要です。

16-0223.gif


★実際の時期
でも、モルタル外壁などのように現場塗装では無く、自動車のように工場での塗装なので現場塗装よりも品質管理が徹底でき、長持ちしますから、15年、10年というサイクルよりももっと長い時間メンテをしなくても良い時間が取れます。メーカー推奨の1.5〜長くて2倍程度は大丈夫かも知りません。
また、シーリングも使用しますが、窯業系サイディングのように、隙間を空けてシーリングをし、シーリングが切れれば、裏側に見ずば入る方法では無いので、シーリングの劣化も多少大目に見れます。
そういう意味では、その分だけお得とも言えますね。

★伏兵・・もらいサビ、腐蝕
他の外壁建材に無い特徴は、ガルバニューム鋼板の場合、もらいサビや異種金属と触れることによる腐蝕(電食)が起こることがあります。いわば伏兵です。
あるいはちょっとしてピンホール、切り口から腐蝕が始まることもあります。
もらいサビとは、ガルバニューム鋼板の表面などに異種金属の粉が落ちる。それが錆びてガルバニュームの表面に付着し、ガルバニューム鋼板自体にサビを発生させます。
あるいは、ガルバニューム鋼板の切り口がそのままだと、切り口からサビを誘発します。
いわば伏兵に合いやすい材料とも言えます。

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posted by WM.Hori at 13:20| Comment(0) | メンテのかからない家

2016年02月20日

外壁雨漏り 企業の力 vs 個人の力


16-0121-3.gif外壁の雨漏りリスクは右のような結果だそうです。
ALCパネルがサイディングよりも雨漏りリスクが低いのは、シーリングの厚みが違うことなどが大きな原因だと説明しました。
では、どうしてモルタル外壁の雨漏りリスクは高いのか?

それは、企業の力と個人の力の差と言えるかもしれません。

★サイディング外壁
使う材料は、防水シートと通気胴縁(または専用金具)、サイディング材の3つに別れているのですが、サイディングの場合は、建材メーカーであるサイディング・メーカーは施工方法を丁重に紹介し、また、サイディング技工士といつた資格制度を作り、いわば「啓発活動」をしています。
どうしてそんなことをするかというと、サイディング・メーカーからすれば、雨漏りする建材になんて誰も使ってくれません。
雨漏りしないような施工方法を紹介し、資格制度で技能の向上を図ることは、いわば「売上に直結する大事な作業」です。

★モルタル外壁
これもアスファルト・ルーフィングやラス、モルタル(セメントと砂)、塗装などの材料が必要ですが、実は全て素材メーカーなのです。
モルタルに使われる主材料であるセメントなど、素材そのものですし、塗料メーカーもなにも外壁だけの塗料を扱っているわけではありません。
また、左官屋は外壁のモルタルだけを仕事としているわけではありません。
つまり、いろいろな素材を組み合わせて作れる古典的な工法であるが故に、その技量は個人や企業の能力に依存してしまうのです。
つまり、建材、素材メーカーと言う立場でものを見ると、
素材メーカーとしては、雨漏りが起こっても直接的な影響は無い。しかし、サイディングの専業メーカーとしては雨漏りの多発は売上に直結する話です。



近年では、モルタル外壁の雨漏りの多さに公的な研究が進み「モルタルでも外壁通気が良い」という研究結果が公表されていますが、でも・・・それの工法を採用するかどうかは結局、個人、工務店レベルの判断でしかありません。

このように、サイディングのように、専業の建材メーカーが売るために、言い換えればトラブルを無くすために日々研究や広報活動をしているのと、素材メーカーの集まりでしか無い外壁モルタルは、どうすれば雨漏りを少なく出来るかは、個人や工務店の技量に依存する部分が多い。
そういう業界の構造的な側面も雨漏りリスクの違いをも散らしているのだろうと思います。

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