2009年07月06日

室外機とショートサーキット

 今週もあと2回だけ、エアコンの話題を続けたいと思っています。今日は室外機の置き場・・といっても、ごく普通のご家庭では、室外機の置き場に気を付ける必要はありませんが、狭隘地などでは、少し注意が必要です。

 それは、「ショートサーキット」という問題です。
 直訳すれば「短い循環」という意味ですが、意味は室外機から出る暖まった排熱が、新鮮な空気を当てて室外機を冷やしたい吸気側に混ざり合ってしまい、室外機の運転効率が低下し、最悪の場合は運転停止に至る現象で、室外機の置き場の不適切から来る問題です。

09-0706.gif 家庭用のエアコンの室外機のほとんどが、室外機の前から廃熱し、外気をその後ろ又は側面から取り入れますが、狭い風通しの悪い所に室外機を取り付けると、廃熱された暖かい熱気がそのまま吸気側に戻り、室外機の効率を著しく低下させてしまいます。

 つまり、ガンガン冷房をかけるように設定しているのに、全然室内機から冷気が出てこない。つまり、冷やされていない・・といった症状になって現れます。

 しかし、実際には、ショートサーキットをしていると気づかずに運転している場合が多く、ショートサーキットを起こしているために効率が悪くなっているのですが、エアコンが効かないのか、能力が低いのか、建物の断熱が悪いのか、外が暑すぎるのか、よく分からないがあまり冷えない。ところが、あまりに暑い日が続き、冷房の強運転を続けているとエアコンが止まってしまい、それで修理に来たエンジニアから、ショートサーキットが原因ですよ。と指摘される場合が多いですね。

 ダイキンエアコンの設置説明書では、図のような注意書きが書かれています。

 お隣と建物が迫っているような場所では、図のようなスペースが確保出来るかどうかが室外機を置く目安となりますね。


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2009年06月30日

エアコン:大1台か、小2台か。

09-0630.gif エアコンでよく行われる論争ですが、大きな部屋では、大きなエアコン1台の方がよいのか、小さなエアコン2台の方が良いのか・・という問題があります。

 誰もこのような実験はしたことがないでしょうし、計算をすれば出るようなものでもないような気がします。(無理矢理こじつければ計算出来るのでしょうが・・)
 そうなると個人の主観で考えるしかないのですが、個人的には、『今の建物の断熱性能』と、『今のエアコンの能力』を考えれば大きい部屋であっても、『大1台でまかなう』方法で良いのではないかと思っています。

 その理由は、
 自動車に例えれば、軽四輪2台よりも大型車1台の方が、トータルの燃費は良いのではないか?という抽象的なものですが、しかし、高断熱高気密の家では、エアコン1台でも十分に一つの階が冷えるほどの高い断熱性能を持った建物もありますから、この問題は建物の断熱性能に大きく、大きく関係する話です。
 でも、「長期優良住宅」で「次世代省エネルギー」レベルの建物であれば、悩むことなく、大きなエアコン1台の世界ですね。

 そういう時代に入ってくると、こういう議論こそ無用な時代になりつつあるのかも知れません。

 ただ、この図のように、独立型キッチンがある場合のエアコンは悩みの種です。リビングからのエアコンの風は行き渡りにくく、かといって、何も冷房をしなければ夏の煮炊きを始めたキッチンは暑くてたまりません。もう一台補助的にエアコンを付けざるを得なくなるかも知れないのが、最近はあまり流行っていない独立キッチンです。



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2009年06月29日

筋交いの切断

 前回、『ある工法の場合、ある事故を非常に誘発しやすいのです。』と書いた答えは、同じページの図でも書いていますから、おわかりと思いますが、軸組工法の時の筋交いの切断です。

 このような事故は、私の所にも希に報告されます。いままでに1.2件しかないのですが、報告されたこと自体が、希なケースではないかと疑っています。

 そのまえに、代表的な木造の工法である軸組工法と2X4工法でエアコンを重ね合わせて透視すると下の図のようになります。

    09-0629-2.gif 


■筋交いの位置と、配管穴の位置がダブりやすい
 エアコンの幅は、大体80cm内外が多いですから、ちょうど軸組工法で言う柱と柱の間に取り付けられるような状態になります。その時、筋交いがあると、図のように、筋交いがどちらの向きに付いていても、また、エアコンが多少上下しても、筋交いと室内機の配管の穴が干渉しやすい位置にダブりやすいですね。(一般的に、室内機の両側のまどちらかに配管穴を開ける場合がほとんどです)

 ところが、2X4工法の場合は、上の図の右側のように筋交いなんていうものがありませんから、どこに穴を開けようが、あまり問題は発生しません。

 つまり、軸組工法でも筋交いを使っている壁にエアコンを取り付ける場合は、注意が必要です。

■犯人だけが知っている
 冒頭にも書いたように「報告されるケースが希」とも書きましたし、前回は「犯人だけが知っている」なんて意味深なことを書きましたが、それは、次のような理由によります。


■筋交いの発見は難しい
 エアコンを取り付ける業者は、大体木造の下地を見つけられるように「下地センサー」といった簡易な道具を持っています。これで、柱がどの場所にあるかといったものを調べるのですが、しかし、この道具は、壁の表面近くの木材の有無は調べられても、壁の奥にある筋交いなどの部材を見つけるのは不得意です。
 特に上の図の軸組工法の壁の奥側になった筋交いの有無を見つけることは容易ではありません。

 そうなると、感知しないですから、「下地はない。空洞だ・・」と誤解して穴を開けてしまいます。

 また、実際に穴を開けている人は、何百回と穴を開けていますから、木材に穴を開けているのか、空洞なのかは、手の感触でたちまち分かります。しかし、間違って木材に穴を開けていても、今更穴あけを止めるわけにはいきません。

 つまり、筋交いかも知れないし、柱かも知れないが、とにかく壁の空洞でない部分に穴を開けたことは確かだと知りながら知らん顔をしてそのままエアコンを取り付けてしまう・・・・。

 たぶんこんな事が、いくつかはあるでしょう。

■その背景
 だって、エアコンの取付費はいくらですか?
 ほとんどのエアコンは、標準工事費込みで売られているため、実際の取付代など、1台せいぜい1〜2万円程度でしょう。安い機種なら数千円かも知れません。日当稼ぎにはなっても、儲かる商売ではありません。効率よく次から次に取付をしなければ割に合わない仕事です。

 そんな背景を考えると、「筋交いを切断しました〜」なんて報告は氷山の一角かも?????

 軸組工法で、筋交いのある壁にエアコンを取り付ける予定の人は、よくよく注意しておきましょう。


■補足:エアコンの穴は、耐力壁の機能を減じないか
 時々あるご質問ですが、構造用合板などを張った耐力壁にエアコンの穴を開けても補強しなくて良いんですか。というご質問をいただきます。
 これは、国から技術的助言という形で公式見解が出ており、エアコンの穴程度の大きさは、穴が無いものとして考えて良い・・つまり、エアコン程度の穴は無視して良いとされています。


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2009年06月26日

エアコン・スリープは後か先か?

 家庭用の壁掛けエアコンは、当然に建物が完成した後に取り付けることになります。エアコンのスリーブ(冷媒とドレン管用の穴)は、工事中に取り付けておくべきか。後で外壁に穴を開ければよいのか・・・・・そのメリット、デメリットをご案内致します。



     09-0626-1.gif



 上に書いているようにそれぞれにメリット・デメリットがありますね。

■断熱材は、防水シートはぐちゃぐちゃにならないの??
 時々、後付の方法では、「断熱材がぐちゃぐちゃになりませんか。防水シートなどが切れ切れになりませんか」といったご心配をいただくことがあります。
 ごもっともなことなのですが、ほとんどの断熱材は家庭用のカッターで切れるほど容易な切断性があるため、穴あけ時にきれいにカットされていると思いますし、防水シートなども不完全な状態で終わるのは事実なのですが、実は、エアコン部分の穴あけの不具合が原因で起きる漏水よりも、建築工事の不具合で起きる漏水事故の方が、はるかにはるかに多いんですね。

 そういう統計的なあるいは経験則的な視点から、特に先行スリーブをしなければならないと気を使わなくても、後で外壁に穴を開ける方法でも、十分に問題は無いと考えられます。

 なお、いわゆる高断熱、高気密の住宅では先行スリーブは当たり前のように施工されていますね。

■ある工法固有の注意点
 ただ、建物完成後にスリーブを開ける方法は、ある工法の場合、ある事故を非常に誘発しやすいのです

 その事故とは・・・・・
 次回は、『犯人だけが知っている。』 そうなるべきある事件(注意点)をご紹介いたします。



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2009年06月23日

隠蔽配管は効果的な場所に。

 エアコンの配管をする場合、ほとんどの家庭では外壁に冷媒管とドレン管を這わせる「露出配管」だと思いますが、ときたま「隠蔽配管」をされる方に出会います。

 時々、住まいを考えている方から、「どちらが良いんでしょうか?」と聞かれることがあります。

 その前にそれぞれの寿命を知っておきましょう。

■エアコンの寿命・・12〜15年
 肝心要のエアコンの寿命は、概ね12〜15年程度です。大体10年目前後から故障が発生してきます。

■冷媒管の寿命・・30年以上
 一概には言えませんが、隠蔽配管をしておれば30年程度は十分に持つことが出来るでしょうね。それ以上かも知れません。ビル等のエアコンも同様の冷媒配管が使われていますから、寿命自体は長いです。
 ただ、家庭用で露出配管の場合は、エアコンの交換時に冷媒管も交換する場合がほとんどですから、露出配管の場合は冷媒管の寿命を気にする必要はないでしょう。

■ドレン管・・屋外露出は3年
 外壁に付ける家庭エアコン用のドレン管は、裸の間まであれば紫外線の影響を受けて2.3年で劣化します。配管カバーをしていても直射日光の当たる場所であれば、10年はもたないうちに劣化し、さわればポロッと壊れてしまう場合があります。
 エアコン機材の中でもっとも弱いものが露出配管に使われているドレン管ですから、劣化防止の意味からも配管カバーは不可欠です。

 さて、本題の隠蔽配管ですが、

メリットは、
1.外壁に配管が出ない・・きれい
2.自由に配管出来るため、不用意な位置に室外機を置くことがない。
3.外壁に穴を開ける必要(開口時のトラブル防止)
4.エアコン交換のたびの配管工事が不要


デメリットは
1.配管の曲がりが多いと効率が落ち、液漏れも発生しやすい
2.初期費用が高い
3.エアコン買い換え時の値引率は悪い(標準工事費の値引きも知れている)

と言うことでしょうか。

09-0623.gif 外観はスッキリさせたいし、室外機を置く場所が限定され、そのままでは、エアコン交換のたびに長い長い配管を振り回さなければならない・・・あるいは右図のように中庭に面した壁にエアコンを取り付けたいが、室外機は中庭に起きたくない
・・・・といった場合は、隠蔽配管もメリットが高いと思いますが、ほとんどが標準工事費付きと謳われている4m内外の配管長で済むのであれば、露出配管の方が工事費ははるかに安いでしょう。

 全てをどちらかにしようとするのではなく、適材適所で考えてみるのも良いのではないでしょうか。




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2009年06月22日

配置の鉄則:窓上は設置出来ない

 配置の鉄則でもう一つ忘れがちなことは、エアコンは、窓の上に設置出来ない、と言うことです。
 それは、図のように窓の上に付けられるカーテンとエアコンが干渉してしまうからです。

09-0622.gif 住宅の天井高は、特別に指定しないかぎり普通は2.4mが基本となっています。そして、窓の高さは、身長の伸びなどもあり、今では床から2mが標準的な高さになっています。(2〜30年前は1.8mが基本でした)

■取り付けられるが、カーテンと干渉する
 そうなると、窓の上から天井までは40cm程度しか残されていません。もちろん、ただ単にエアコンを取り付ける・・というだけであれば、この40cmの中で設置することは可能なのですが、窓にカーテンをつれる場合は、窓の少し上にカーテンレールを取り付けるのが一般的ですから、カーテンエアコンが重なり合ってしまいます。

■暖房時の風がカーテンに当たる
 次に、無理矢理カーテンを下げて、窓の上枠一杯に取り付けたとしても、暖房時のエアコンの風は下向きですから、エアコンから吹き下ろす風がまともにカーテンに当たる位置になります。


 前回のおさらいですが、冷気は下に下がる性質があります。その性質を利用して、冷房時のエアコンの風は水平に吹き付けます。暖気は上に上がる性質があります。そのために暖房の風は、下に吹きつけるのが、部屋を暖めるためには最も効率的な風向きです。

 つまり、カーテンがあるから仕方ないとばかりに、暖房時にエアコンの風を上向き(水平方向)に吹いていては、部屋は上ばかり暖まり、足下は全く暖かくなりません。

 もちろん、エアコンによっては、大きく前にエアコン本体がせり出し、比較的前方に吹き出し口が付いていて、カーテンを交わせそうな位置に吹き出し口が設けられている機種も見かけますが、基本は、窓の上にはエアコンは設置出来ない・・と考えておいた方がよいでしょうね。


 エアコンの配置は着工後に考えればいい・・・と放っておくと、場所が無く、仕方なく効率の悪い位置に取り付けざるを得ない・・ということが起こります。

 後でどうにでもなるとタカをくくっているとしっぺ返しが来るのがエアコンです。プランをしているときに、エアコンの位置も考えながらプランをすることも忘れないようにしましょう。


補足:上の図で、エアコンの上に5cm程度の隙間を設けていますが、これは、エアコンを取り付けるために必要な作業スペースですし、取り付け後は、メンテのために必要にスペースとなります。天井一杯にエアコンを取り付けることは出来ません。



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2009年06月19日

配置の鉄則−暖房時

 時々大きなお家では、「天井埋込型エアコン」を付けられているお宅を拝見することがあります。実際の使い勝手がどうなのか直接聞いたことはありませんが、私は位置をよく考えないと、このタイプのエアコンはあまり良いことは無いのではないか・・と思っています。


09-0619-2.jpg 写真にあるようなエアコンは、「カセット型エアコン」ともいわれ、事務所ビルなどでは定番中の定番のエアコンなのですが、これは、従来の壁掛けエアコンと異なり、天井に埋め込んでしまうために、場所を取らないと言うメリットがあります。
 しかし、需要が少ないためにいわゆる壁掛け型エアコンのような細やかな機能には後れを取っているものが多いと感じています。

 そして、エアコンの配置を考えるときには、この天井埋込型エアコンに限らず、壁掛け式エアコンでも知っておかなければならないセオリーがあります。

 それは、冷房時の風は水平に吹き出し、暖房時の風は真下に吹き下ろすのが、もっとも効率的に冷暖房出来る。ということです。もちろん、エアコン本体の風向きの設定如何で風の向きを変えることは可能ですが、でも部屋全体を冷暖房するという効率は落ちていきます。

 そして問題なのは暖房時です。

 下の図のように、暖気は真下に吹き下ろしますのがもっとも効果的な風向きですから、天井埋込型エアコンの場合、何も設定を変えなければ、そして、その取り付け位置が人の集まるど真ん中であれば、ちょうど人の頭の上に暖気が降りてくることになります。

 これは、壁掛けエアコンでも同様で、エアコンの真下に机を置く、ベッドを置くと、家具を置くとそこにまともに暖房の風が吹き付けてくることになります。

 どんなエアコンでも、エアコンは、その真下に、机やベット、家具、人間がこないような場所に配置するのが鉄則ですね。


     09-0619.gif


補足−なぜ外壁側
 壁掛けエアコンは、普通は外壁側に付ける場合がほとんどですね。これは何も室外機を外に置き、冷媒管にもっとも近い位置だから結果として外壁側に置いた・・ということではありません。外壁側(理想は窓上)に置くのが冷暖房効率の点から効率的だからですね。


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2009年06月18日

配置の鉄則−風向き

 エアコンに配置には、基本的な原則があります。
 それは、部屋の長手方向に風が流れるように配置すること。

 とはいっても、6帖程度の部屋であれば、特に向きを気にする必要は全くありませんが、10帖以上、特に10数帖といった大きな空間になると、エアコンの取り付け向きによって冷暖房効率が大きく変わっていきます。
 ここでいう冷暖房効率とは、早く、均等にエアコンが効くのか・・と言う点です。
 より正確には、冷える時間、暖かくなる時間に差が出ると言うことですし、冷やすことが出来る面積、暖かくすることが出来る面積にも関わってきます。

09-0618-1.gif 右の図で説明しましょう。
 間取りはリビング、ダイニングを中心として、上に独立型のキッチン。そして、左隣に和室が連結しています。この場合エアコンを置くには【A】の位置がよいのでしょうか、【B】の位置がよいのでしょうか。


 その前に、エアコンで覚えておかなければならないことがあります。それは、『冷気、暖気は風によって運ばれる』ということです。そして、
1.風は直進する。(曲がったりなんかしてくれませんね)
2.エアコンのスイング機能は、左右45°程度までしか効かない。(風が送れない)
という2点です。

 そのために、大きな空間を出来る限り1台のエアコンで済まそうと考えると、エアコンの位置は【A】の位置であれば、ゆっくりとですが和室までエアコンの風を行き届かせることが出来ます。

 しかし、【B】の位置であれば、エアコンの風は左右45度前後にしか行かない、風は曲がってくれない、と言うことを考えると、和室やあるいはエアコンの右側のダイニングの隅に風が行き渡るには、【A】よりもはるかに時間がかかってしまいます。また、均一に冷えるかと言うとはなはだ難しいところがあります。

 このように、大きな部屋のエアコンの配置を考えるときは、風の流れ(風向)を考えて配置することが基本的なポイントになってきます。

 風はっますぐに進む、曲がってくれない。冷気、暖気は風が運んでくれる。だからエアコンの配置には、風向に気を付けよう・・ということですね。

09-0618-2.gif わが家はリビングと寝室を兼ねて大きな部屋を取っています。最初は冷房の効きが心配だったので、【D】の位置にも補助的なエアコンを付けていたのですが、今では、熱帯夜という言われる夜だけですが【C】の位置のエアコンだけで全てをまかなっています。(実長さ約12m)
 ただ、上に書いたような風が直行する配置ではないため、夜でも全体が冷えるには、少し時間がかかってしまいますね。(注:Dのエアコンは能力が小さいために、今は使っていません)



■補足
 一般的なルームエアコンの風の到達距離は7〜8m程度と言われています。7〜8mとは、上の図のリビングの端までの距離に近いです。(あるいは8帖の続き間の端から端まで)
 でも、わが家の例のように、エアコンの向きが変則的であっても、長さが非常に長くても、夜であれば、十分に冷えますが、真夏の真っ昼間の時間帯では、このエアコン配置で空間全体を冷やすことには無理があります。

 なお、「160°ワイド気流」といった表現で、幅広く風を送れる機能の付いたエアコンもありますが、少し割り引いて考えておいた方が良いかも知れません。
 なぜなら、直線的に連続運転をするのと、スイング送風を比較すると、スイングの場合は、扇風機を考えればよく分かりますが、全角度(160°)に風を送っている関係上、ある一つの位置にエアコン運転の風が来るのはわずかな時間です。そのため、冷える早さは必然的に直線的に連続運転をしている方が早く効いてきますね。

 また、一部のエアコンでは、「ジェット気流」といった表現で15m程度まで風を飛ばせるエアコンも発売されていますが、風速は必然的に早くなります。暖房運転時は、暖気流が足下を這いますから、どちらかというと、風が部屋の上を駆け抜ける冷房に向いた機能です。



 やはり、効率の高さはエアコンの配置を長手方向に向けることが一番ですね。



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2009年06月16日

効果的なエアコン(予定)

 そろそろ夏が近づいてきていますね。
 今年は比較的涼しい時間が多いようですが、それでも夏本番はもうすぐです。
 そして、来年3月31日までの『エコポイント』もスタートしています。新居のプランを見ながら、エアコンの配置を考えている人もいるでしょう。

 もうすぐ夏本番を迎えてここしばらく、エアコンの話題を続けたいと思っています。

09-0616.jpgテーマは、
1.エアコンの効果的な配置
2.窓の上にエアコンは置けない
3.天井埋め込み型エアコンの功罪
4.隠蔽配管か、露出配管か
5.エアコン用スリーブ先行か、後施工か
  筋交い穴あけ事件
6.大1台か、小2台か論争
7.室外機の不適場所(ショートサーキット)


などなどの予定です。では、次回から。。。(順不同でお送りします)

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2009年01月09日

相乗効果に目を向けよう

 昨日の続きですが、経済的理由と言うことで冷暖房を1つの部屋しか動かさない家が多いと思いますが、それには、次のような錯覚が潜んでいる場合があります。

09-0109.gif 冷暖房の器具は、その部屋の広さに応じて決めているのは誰しも同じですね。12帖のリビングに6帖用のエアコンは付けませんし、6帖の和室に12帖用のエアコンは付けません。
 そのため、隣室の暖房器具もつけると、光熱費が、その部屋の分だけ余分にかかる。つまり、右の図のように12帖のリビングと6帖の和室の暖房機を一度に動かせば、12+6=18という光熱費がかかってしまうという誤解です。

 でも、やってみるとそういう結果にはならなくて、右図に書いているように、12+6ではなく、10+4=14というように、必ずしも、比例して光熱費が上がっていくわけではないのです。
 一室しか暖房機を動かさなければ12という光熱費をフルに運転しますが、隣室の暖房機を動かせば、その余波を受けて10程度に運転が下がります。反対に隣室も、目一杯の運転ではなく、弱い運転でも隣の余波を受けて暖かくなります。
 もちろん、10+4=14になるのか、10+3=13になるのか、はたまた10+5=になるのかは、建物自体の断熱性能や間取りにも大きく影響を受けますが、少なくとも12+6=18ではないのは確かなのです。

 つまり、相乗効果というやつですね!!

 どの程度相乗効果を発揮出来るかは、間取りや建物の断熱性能で大きく変わるため、やって見ないと分からない部分がありますが、一度やって見る価値は十分ありますよ。

 このことも、我が家で数年年前に、夏に始めたエアコンの24時間で立証済みです。ある夏、あまりの暑さに耐えきれず、電気代におっかなびっくしながらやった夏の24時間エアコン連続運転も、やってみれば1シーズン、わずか数千円の電気代のアップで済んだ・・・という冒険のたまものなのですが。。。。
注:理論的には室内材料の輻射熱による効果です。
  (床・壁・天井の材料の表面温度を上げること−冬季−の効果)

 ものを運ぶという行為には、1回に運べる量が決まっていれば、それ以上の相乗効果はあり得ませんが、冷暖房器具は、相乗効果を十分に発揮出来る道具ですよ。一度、お試しあれ。




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2009年01月08日

隣の部屋を暖めよ!

 寒い日が続いていますね。寒さの本番は1月下旬から2月上旬ですが、皆さんは暖房器具をどう使われているでしょうか。
 光熱費がもったいないから、使っていない部屋の暖房は付けない。という話をよく聞きますが、本当にそうでしょうか。

09-0108.gif 右の写真のように、リビングの隣に和室があるなど、ドアで隣接する部屋があるとき、実は使っていなくても両方の部屋の暖房を付けた方が、実際には効率的な暖房をすることが出来ます。

 もちろん、使っていない部屋を快適な室温にする必要はありません。要は隣室との極端な温度差をなくせ・・ということなんです。

 我が家もリビングとキッチン、ダイニングが別れているのですが、使わないからと言ってリビング側の暖房を付けないと、キッチン・ダイニングの暖房器具が常にまわっています。しかし、リビング側の暖房器具を使って一時的にリビングを暖めると、いつも使っているキッチン、ダイニングの室温があっという間に上昇します。

 これは、隣接する部屋が低い場合、いくらドアで締め切っていても、暖気が冷たい部屋に流れているために起こる現象です。

 結局、小さく区切った部屋だけを一生懸命暖めても、その暖気はよそに逃げるし、いつも暖房器具が廻っている。しかし、隣接する部屋を少し暖めることで、本来暖めたい部屋の暖気が逃げずに滞留する。
 その結果、主たる部屋の暖房器具もあまり運転しなくても良い状態になります。
 もちろん、少し暖房費は上がりますが、といっても月に数千円も上がりません。そして、快適さは格段に向上します。

 こういう間取りの方はすぐに出来ることですから、まずはお試しあれ!!(百聞は一見に如かず、と同様に、何事もやってみてから評価しよう。何もやらずに頭だけで考えて否定的見解を持つことは良くないことですからね。)

 そのほか、このブログの「省エネを考える」のカテゴリーでは、いろいろな省エネの話題を満載しています。

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