2016年02月23日

ガルバニューム・サイディングの伏兵


ガルバニューム鋼板は耐候性が高くよく使われている屋根材であり、外壁材です。
でも鋼板自体は耐候性は高いのですが、メンテナンス不要ではありません。
自動車と同じと考えれば良く、表面塗装が劣化し始めると、まず、塗装の光沢が無くなり、次に塗装の表面そのものに傷みが目立ち始めます。それを放置しておくと、塗装の膜そのものが無くなり、その下の鋼板自体に腐蝕が始まり、鋼板にサビが発生する原因となります。

★メーカー推奨のメンテ時期
一般的には、フッ素樹脂系塗料の場合は15年程度から、シリコンなどの一般的な塗料では10年から再塗装を検討すべきとメーカーは推奨しているように、塗装の劣化による再塗装が必要です。

16-0223.gif


★実際の時期
でも、モルタル外壁などのように現場塗装では無く、自動車のように工場での塗装なので現場塗装よりも品質管理が徹底でき、長持ちしますから、15年、10年というサイクルよりももっと長い時間メンテをしなくても良い時間が取れます。メーカー推奨の1.5〜長くて2倍程度は大丈夫かも知りません。
また、シーリングも使用しますが、窯業系サイディングのように、隙間を空けてシーリングをし、シーリングが切れれば、裏側に見ずば入る方法では無いので、シーリングの劣化も多少大目に見れます。
そういう意味では、その分だけお得とも言えますね。

★伏兵・・もらいサビ、腐蝕
他の外壁建材に無い特徴は、ガルバニューム鋼板の場合、もらいサビや異種金属と触れることによる腐蝕(電食)が起こることがあります。いわば伏兵です。
あるいはちょっとしてピンホール、切り口から腐蝕が始まることもあります。
もらいサビとは、ガルバニューム鋼板の表面などに異種金属の粉が落ちる。それが錆びてガルバニュームの表面に付着し、ガルバニューム鋼板自体にサビを発生させます。
あるいは、ガルバニューム鋼板の切り口がそのままだと、切り口からサビを誘発します。
いわば伏兵に合いやすい材料とも言えます。

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2016年02月20日

外壁雨漏り 企業の力 vs 個人の力


16-0121-3.gif外壁の雨漏りリスクは右のような結果だそうです。
ALCパネルがサイディングよりも雨漏りリスクが低いのは、シーリングの厚みが違うことなどが大きな原因だと説明しました。
では、どうしてモルタル外壁の雨漏りリスクは高いのか?

それは、企業の力と個人の力の差と言えるかもしれません。

★サイディング外壁
使う材料は、防水シートと通気胴縁(または専用金具)、サイディング材の3つに別れているのですが、サイディングの場合は、建材メーカーであるサイディング・メーカーは施工方法を丁重に紹介し、また、サイディング技工士といつた資格制度を作り、いわば「啓発活動」をしています。
どうしてそんなことをするかというと、サイディング・メーカーからすれば、雨漏りする建材になんて誰も使ってくれません。
雨漏りしないような施工方法を紹介し、資格制度で技能の向上を図ることは、いわば「売上に直結する大事な作業」です。

★モルタル外壁
これもアスファルト・ルーフィングやラス、モルタル(セメントと砂)、塗装などの材料が必要ですが、実は全て素材メーカーなのです。
モルタルに使われる主材料であるセメントなど、素材そのものですし、塗料メーカーもなにも外壁だけの塗料を扱っているわけではありません。
また、左官屋は外壁のモルタルだけを仕事としているわけではありません。
つまり、いろいろな素材を組み合わせて作れる古典的な工法であるが故に、その技量は個人や企業の能力に依存してしまうのです。
つまり、建材、素材メーカーと言う立場でものを見ると、
素材メーカーとしては、雨漏りが起こっても直接的な影響は無い。しかし、サイディングの専業メーカーとしては雨漏りの多発は売上に直結する話です。



近年では、モルタル外壁の雨漏りの多さに公的な研究が進み「モルタルでも外壁通気が良い」という研究結果が公表されていますが、でも・・・それの工法を採用するかどうかは結局、個人、工務店レベルの判断でしかありません。

このように、サイディングのように、専業の建材メーカーが売るために、言い換えればトラブルを無くすために日々研究や広報活動をしているのと、素材メーカーの集まりでしか無い外壁モルタルは、どうすれば雨漏りを少なく出来るかは、個人や工務店の技量に依存する部分が多い。
そういう業界の構造的な側面も雨漏りリスクの違いをも散らしているのだろうと思います。

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2016年02月15日

工事には責任を持て!!


前回の続きです。
外壁はサイディングが非常に多くなり、外壁材の過半数を超えています。
どうしてサイディングのシェアが大きくなったのか?

その理由の第一は、なんと言っても工期が短いことでしょうね。
防水シート1日。通気胴縁2日。サイディング3日、シーリング1日もあれば外壁は完成します。
ところがモルタルはそうはいきません。どんなに急いでも下塗り、上塗り、仕上げの塗装まで入れれば3週間はかかります。

16-0215.jpgもう一つの理由は、雨漏りなどの責任範囲が明確になりやすいことでしょうね。
サイディングを施工するのは、平たく言うと「サイディング屋」であり、それ専門の職人がほとんどです。そして、下地の防水シートから一貫して請負をしている場合も多いですから、雨漏りを起こすと、「サイディング屋」の施工が悪いと責任が明確になります。
そうすると、雨漏りの補修費用をサイディング屋に負担させることも可能です。
注:元請けの住宅会社としてはそうやってリスクヘッジをする。これも経営として大事な事です。


反対にリフォーム工事専門の小さな業者がサイディングを施工すると、「なんでも大工」が防水シートもサイディングも施工してしまい、雨漏りトラブルを起こすこともよくあります。新築工事に比べれば請負金額が小さくなるリフォーム工事では、専門職である「サイディング屋」に発注するよりも「便利屋的な大工」になんでもやらす傾向があります。
でもそれは結果として雨漏りリスクを増大させます。

モルタル外壁も旧来の工務店が行っていたような細かな発注では、大工がルーフィング(防水紙)を貼り、ラス屋がラスを貼り、モルタルは左官屋が塗ると言う方法では、仕上げの塗装を含めて「大工」「ラス屋」「左官屋」「塗装屋」と一つの外壁に4つの下請け業者が出入りし、下請けが別々ですから一体誰の工事で雨漏りが起こったのか判然としません。
つまり、責任のなすり合いが可能になります。

そういう、工期の短さ、リスクヘッジtがしやすいという2つの理由から、圧倒的にサイディングのシェアが伸びたのでしょう。
工事には責任を持て!!
これは建築主の人が言うセリフであると同時に、元請けが下請けに言うセリフでもあるのです。
いや〜。世の中シビアですね!!

次回は、「金属サイディング」の話です。

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2016年02月08日

今の時代にお勧めの外壁


時代は日進月歩で進化しています。IT業界ほど進化の過程は早くありませんが、少しずつ少しずつですが、外壁材も進化しています。
その中の今の時代にお勧めの外壁材は、「16mm厚のサイディング」+「通気金具工法」+「親水性コーティング」です。(注:あくまでもメンテのかからない家という前提ですよ!)
といっても、16mm厚のサイディングを選ぶとほとんど「通気金具工法」+「親水性コーティング」的な仕様となっているのですが、あえて3つに分けたのには理由があります。
それは、予算の都合上、全てをかなえなくても、この3つの中のどれかだけを選択しても良いからです。

16-0208.gif★厚み16mmのサイディング
サイディングの弱点は反ることです。そのため12mmのサイディングから、今では14mmの厚みが標準厚に切り替わっていますが、それでも厚い方がデザイン性もさることながら、反りの低減やサイディングの弱点であるシーリング厚の確保がしやすいです。
シーリングさえ長持ちすれば、下の親水性コーティングと合わせれば、漏水に対しても安心ですし、サイディング自体のメンテ期間をのばすことが可能です。

★通気金具工法
外壁通気工法としておくことが、建物の耐久性を高めますが、通気金物だと全く胴縁がありませんから、完全な通気が確保しやすいです。
また、シーリングが切れてサイディングの裏側に漏水していても、胴縁があれば、胴縁が腐り、その結果サイディングの脱落が起こりますが、通気金具工法であれば、そのような心配はありません。
サイディングの裏側に漏水していても、透湿防水シートが正しく施工されていれば壁内への漏水は起こりません。
特にシーリングが切れた事によるサイディングの裏側への漏水はほとんど気がつかないので、通気金具工法はそういう面でも有効です。

★親水性コーティング
メーカーに寄って呼び方はいろいろですが、要は汚れ防止です。
ただ、半永久的なものでは無く、コーティング自体も寿命がありますが、初期の汚れをつきにくくしますから、メンテも伸ばせます。
自動車に行う「ワックス不要のボディコーティング」と同じ理屈ですね。

★モルタル外壁はどうして漏水が多いのか
それは、個々人の施工技術に依存する工法だからでしょうね。
サイディングは、サイディングメーカーが仕様を作り、施工基準も作成して施工者に手交し、あるいは「窯業系サイディング施工士資格制度」などを作って職人さんの技能の向上を計っています。
また、パワーボードも「旭化成パワーボード施工士」といった資格制度を作って技能の向上を図っていますが、モルタル外壁に関してはそういうトータルで施工品質を向上させる制度も無いため、いわゆる「左官屋の技量」や「工務店の技量」に頼っているからでしょうね。



次回は、サイディングが大きく普及した業界の裏事情をお送りします。


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2016年02月05日

外装材のメンテナンスの時期


雨漏りリスクは、モルタル→サイディング→パワーボードの順で低くなるとお話ししました。
そうすると、これら3つの外装材のメンテナンスの時期はいつ頃なのでしょうか。
ま、教科書では10年を過ぎれば・・と書かれていますが、現実的には下のような感じだろうと思います。

16-0205.gif


ただしこれは適正な工事が行われていたという前提付きです。
特に雨漏りの最初の原因となるシーリングの劣化は、施工状態に大きく左右され、築数年で雨が入る状態にまで劣化しているシーリングも無くはありません。(主としてサイディング)

★サイディング
サイディングの弱点はシーリングです。シーリングが劣化したときがメンテ時期とも言えますが、概ね10年を過ぎると「シーリングの打ち替え+サイディング表面の汚れを落とす高圧洗浄」が必要になります。
★モルタル
モルタル表面に塗られた塗装の劣化次第です。
塗装も防水の一翼を担っています。表面の塗装が劣化して薄くなるとモルタルにも雨が浸透しやすくなります。メンテの時期は塗装の値段に比例します。安い塗装ほど塗り替え時は早くなります。
★パワーボード
シーリングも劣化しにくく、パワーボード表面に塗られた塗装も吹きつけ塗装が多いですから肉厚で、劣化の進行も遅いです。本来パワーボードに打たれたシーリングの保証期間は10年ですが、シーリングの厚みが厚いので劣化の進行も遅く、そういう意味で上の図の時期まで『メンテを遅らせても大丈夫だろう』と言うことです。

でもトータルで考えると表のように、メンテの時期は延ばせるがそのときの費用は一番かかるパワーボード。メンテの時期は頻繁だがそのときの費用はあまりかからないサイディング。
比べてみても一長一短ですね。

モルタルはやや分が悪いですが、サイディングとパワーボードはトータルで考えると似たようなもの。
で、今のところのお勧めは、「16mmサイディング+親水性コーティング+通気金具止め工法」がお勧め。
その理由は次回に・・。。
そのあと「ガルバニューム鋼板」と続きます。

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2016年02月02日

雨漏りと外壁の厚みの因果関係


寒波が来たのでエアコンの話題を2回ほど続けましたが、元の話に戻ります。

16-0121-3.gif前回は、雨漏りリスクの少ない外壁として、サイディングが1に対して、パワーボード(住宅用ALC)は、0.3しかないという説明をしました。
どうしてこんなに差が出るのでしょうか。

どちらの材料も、雨漏りの原因はシーリングが切れることで始まります。外壁材そのものから雨漏りが起こることはありません。
ということは、シーリングが完全であれば雨漏りは起こらないことになります。
注:実際には、その後ろにある防水シートが切れているので雨漏りになります。シーリングだけの問題ではありません。シーリングの亀裂+防水シートの亀裂から雨漏りします

サイディングの1枚当たりの寸法は、だいたい455mm x 3030mmが多く、パワーボードは606mm x 1820mmが多いです。これからいくとパワーボードの方が面積が小さいので、シーリングが必要な長さは多くなります。

16-0202.gifところが、パワーボードの方が雨漏りリスクが少ないのはなぜか。

■大きく異なる外壁材の厚み=シーリングの確実性の違い
それは、図のような外壁材の厚みにあります。
一般的なサイディングの厚みは14mmなのに対して、パワーボードは37mmもあります。
そうすると、パワーボードの方が、図のようにしっかりした厚みのシーリングを打てることになります。
つまり、外壁材の厚みが厚いほど、シーリングの確実性が高まります。

■サイディングの弱点=反り、ゆがみ
また、サイディングの弱点は経年劣化や施工不良で反りやゆがみが発生することです。
その現象のために数年前に、JIS規格のサイディングの厚みが12mmから14mmに変わったほどです。
サイディングが反ったり、歪むとその部分のシーリングが歪んで劣化しやすくなったり、最初から段差があれば、ただでさえ薄いシーリングの厚みが、さらに薄くなってしまいます。

そういう材料の構造的な問題から、現実の雨漏りリスクが異なっているのです。

でもパワーボードは人気がありませんねぇ。
火災保険は安くなりますが、ややデザイン性が低く、野暮ったい。少しだけ高い・・といった点が大きなシェアを持ち得ない原因でしょうか。

メンテの楽さから言えばパワーボードは圧倒的に良いのですが・・。

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2016年01月21日

雨漏りリスクの少ない外壁


最近の外壁はその半分以上が「サイディング」で占められ、次が「モルタル」、最後に「パワーボード(ALC版)」や「タイル」が続きます。

★サイディングは、住宅の外壁の半分以上、約6〜7割程度のシェアを占めています。数年前から厚みも厚くなったので、丈夫さも向上していますし、なによりも工事が早いのが住宅会社に気に入られているのでしょう。

★モルタル外壁は、戦後からの外壁の定番でしたが、上のサイディングに押され、工期もかかることから、住宅会社に敬遠されていますし、シェアも下がり続けています。
もっとも、三井ホームは、頑なに「モルタル」を貫いていますね。

★パワーボード(ALC版)は、不人気です。おそらくそのデザイン性の低さ所以でしょうね。火災保険の料率も下がり、メンテもしやすい材料なのですが・・。
そして、「サイディング」より少しだけ高いのも敬遠されている理由でしょうか。

★タイルなども外壁材として希に使われますが、これはコストも一番高いので、個人的な嗜好によるものですね。

そのような外壁材でも、「モルタル」は比較的雨漏りが多いようです。

理由はいろいありますが、一つには、そもそもモルタルはひび割れが起こりやすく、ひび割れた部分は確実に雨が浸透します。しかし、その下は防水紙があるので、その防水紙が健全であれば雨漏りは起こしませんが、しかし、モルタル外壁で使われる防水紙は、サイディングで使用される防水シートよりも丈夫さの点では弱く、穴や亀裂が生じやすい材料です。その結果、工事中の破断や地震などで建物が変位したときに破断が生じることもあるでしょう。そういう部分から雨が壁内に浸透していきます。

16-0121-2.gif住宅保証機構等が、雨漏り等の研究で日本建築学会で発表した研究資料では、サイディングの雨漏りリスクを「1」とすると、モルタルの雨漏りリスクは「2.79」まで上がっています。

対して、一番雨漏りリスクが少ないのは、「パワーボード(ALC版)で、雨漏りリスクは「0.3」ですね。

なぜ、ここまで大きく違うのか。
その理由は、次回に・・・・。

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2016年01月17日

大手・中堅・小企業・零細企業と比率


ネットで検索していたらおもしろいデータを見つけたのでご紹介しておきます。
国の委託を受けて、かし保険の全国データを分析したものからですが、このデータの中に、年間施工棟数とその会社数が出ていたので、こちらで加工して分析してみました。

16-0117.gif


元データは、表の左側にある「年間施工棟数」「建設業」「宅建業」「合計」の4つの欄だけです。
これだけではわからないので、「平均施工棟数・推定」を「年間施工棟数」の値の4割付近と考え、「合計」に掛けると、その規模の会社の「合計施工棟数」が推定できます。
そこから、各企業規模の市場占有率・・表の右端の「割合(%)」を出して見ました。

ただし、この元データは戸建て住宅も建売住宅もマンションも、賃貸住宅も全て含みます。
要は全ての新築住宅の数量ですから、戸建て住宅になると少し比率は変わると思いますが、でもそんなに極端に変わりません。
そして、このデータから推定できたことは・・・。

表の一番右側「割合(%)」を見ていただくとわかりますが、
★大手、準大手が全体の4程度を建てている。
★中堅クラスの会社が23%程度を建てている。
★年間施工棟数100棟未満の小企業と10棟未満の零細企業が、全体の35%を建てている。


年間施工棟数50棟の場合、社員が数人いれば可能ですし、年間施工棟数10棟未満は、ほとんど一人で可能です。(社長一人と事務員一人で、年間数棟は可能。設計と工事は外部に委託)

まだまだ、中小、零細企業の建てる割合が多いですね。
もちろん、会社自体も32,335社と圧倒的に多いですね。

注:マンション供給は大手、準大手が圧倒的に多いので、このデータはそれも含まれているため、戸建て住宅に限定すると、たぶん、大手、準大手がの割合が減り、小企業、零細企業の割合が増えるものと思います。

★業者の傾向
前回、住宅の品質は良くなってきている。でも、時勢に無関心な業者もいます。そのほとんどは建築条件付きや建売系の小規模な建売業者、と書きましたが、規模が小さくなるほど、そういう業者の比率も高くなる傾向にあります。また、注文住宅系でトラブルが多い傾向なのも小企業、零細企業系です。


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2016年01月11日

メンテのかからない家−高まる品質、施工レベル


メンテのかからない家でまず大事なのが、
1.建物の基本的な品質が高いことと
2.施工品質がよいこと
ですね。つまり人間の身体で言えば、健全な骨格を持っていることですね。


ずっと住宅関係の、それもサポートサービスなど他社の図面や施工レベルを見られるような仕事をしていると、品質や施工レベルが年とともに大きく変化しているのがわかります。

実は2000年は住宅にとって非常に意味のある年で、この年に10年保証や性能表示などの品確法が制定されました。そしてその後、10年保証の「かし保険」で担保されたり、エコポイント等々の制度などで性能表示やエコ住宅も多くの住宅が利用するようになり、それに伴って、住宅の基本的な品質や、基本的な施工レベルが高くなってきています。

それを図にすると次のようになります。

16-0111.gif


具体的に説明していきましょう。
16年前の2000年を起点とすると、品質面では、
★耐震性は、基準法から少し強い程度の耐震性が、今では多くの住宅が、性能表示制度を使っていない場合でも、耐震等級2前後の耐震性を実質的に有するようになってきています。
でも、まだまだ、正確に耐震等級の計算が出来ない設計者が多いのも現実です。
★耐久性の面では、もともと公庫融資の基準があったので、それほど大きくは変化していませんが、サイディングなどの通気工法はより正確に施工されるようになりました。
★断熱性も同様でエコポイント等のおかげで、急速に高い省エネ性能を持つ住宅が増えています。

でも、時勢に無関心な業者もいます
そのほとんどは建築条件付きや建売系の小規模な建売業者で、いまでも「土地の立地が良ければ売れる。建物など付け足しさ」と思っている会社で、建物の品質を良くしようという気を全く持っていない会社も存在しています。そういう会社の住宅の品質は低いです。
上の図で言う「進歩しないヤツ!」ですね。
特に断熱性能など、15年前の低い性能でも平気です。

一次取得では、この手の会社を選ぶ場合が多いですが、気をつける必要のあるタイプの会社です。

★施工レベルの変化では、たとえば基礎配筋などは、かし保険の配筋検査が義務づけられたおかげで、施工品質は大きく向上しています。

つまり、
★大手ハウスメーカー、中堅以上の建売会社であれば建物の品質や施工レベルは大きく向上しています。いいかえると、あまり心配する必要はありません。
★反対に、小規模な建売業者や建築条件付き等の住宅では、旧態依然とした品質のままで平気な会社もまだまだ存在しています。


それが今の住宅業界の大きな傾向ですね。

自分が建てもらう会社の規模を見て、住宅の基本品質や施工レベルに違いがあることに注意し、小規模な会社はチェックしておく必要がありますね。

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