2016年05月27日

裁判の勝ち負けは、巡り合わせ次第


あと一回だけ裁判の話題を書きます。
次回からは、「熊本地震からみた耐震性を考える」になります。

さて、

14-0117-2.gif正義は勝つ。自分は正しい。だから裁判には勝つ!!
なんて思っていると裁判には負けてしまいます。

前回、相手が良心的で非を認めて和解に応じる場合でも1年程度かかります。相手が不誠実で徹底抗戦されると裁判の審理期間は2年を超えると書きました。

裁判にはこういう方程式があるんですね(注:私の私見です)。
・相手が徹底抗戦すると、勝率は3割減る
・自分の弁護士がへぼ弁護士だと、勝率は3割減る
・裁判所が指定した建築士が素人だったら、勝率は3割減る


あなたが、満点の正しさであったとしても、巡り合わせ次第で、上の割合だけ、あなたの勝率が減らされるんですね。

勝率が減るというのはわかりにくいと思いますが、要は訴えていた損害額が減らされると考えると良いです。

★たとえば、相手が徹底抗戦して、あなたの依頼した弁護士がへぼ弁護士なら、勝率4割です。(100点満点−減点3割−減点3割=勝率4割)

★たとえば、裁判の途中で専門委員として裁判所が建築士に専門的意見を聞くために建築士を依頼することがあります。その建築士があなたが争っている分野に知識が無い建築士であれば、トンチンカンな判断をすることが多く、そのような建築士に当たるとあなたの勝率を3割減らしてしまいます。

★相手が徹底抗戦する相手かどうか。
 そんなの最初からわかりませんね。ただ言えることは、相手自身のお金に対する余裕度で相手の態度は変わります。
相手に資金的な余裕がある場合は、比較的和解に応じてきますが、相手が資金的に窮している場合は和解にも応じず、徹底抗戦、すなわち裁判が長期化する場合が多いです。
後は人間性でしょうか。東京都の桝添知事の人間性に疑問を抱いた人も多かったと思いますが、それが選挙の時にわかればねぇ・・と同じです。契約するときに相手の人間性や資金的な余裕度までわかりっこありませんね。

★自分が選んだ弁護士が優秀かどうかもやってみないとわかりませんし、裁判をスタートしたところであなたに裁判の経験がないのですから、弁護士の優秀さなど比較のしようがありません。

14-0124.png勝てるはずの裁判を、弁護士が悪かったために敗訴した案件を3件知っています。
ある案件などは、弁護士が建築士の意見を聞かずに自分は優秀だと言う思い込みから建築の分野まで一人で抱えて(建築の分野など優秀な自分が勉強すれば大丈夫だと思って)裁判を争っていました。
ある弁護士など、書類の作成まで依頼者に丸投げする役立たずの老齢過ぎる弁護士でした。

まぁ、上の要素以外にも減点要素はありますが、・・・、
つまり、つまりは、『裁判の勝ち負けなんてとどのつまりは、人との巡り合わせ』なのです。
正義って、勝つ支度を入念にしないと勝てないなものなんですね〜。

少なくとも、「いゃ。今回の裁判官は人間味溢れる裁判官で、こちらの話を十分すぎるほどわかってくれて、良い判決が出たよ」なんて、おとぎ話の世界ですからね!!




次回からは、「熊本地震からみた耐震性を考える」になります。
「耐震性が心配だ!」そんな不安にお答えします。


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2015年12月11日

擬態に欺される建築主


『擬態(ぎたい)』・・ 他のものに、ようすや姿を似せること。
動物が、攻撃や自衛などのために、からだの色や形などを、周囲の物や植物・動物に似せること。


少し前、『NPO法人「○○住まい○○の会」に加盟しており、信頼して工事を依頼したが、ひどい工事で全く信頼を裏切られてしまった』」というメールをいただきました。
「○○の会」「欠陥○○」等々それとなく正義の会のような顔をした会を主催したり、その会に加盟したりして、その信用で・・・といっても印象なのですが、正しい工事をしてくれそうだというイメージから来る信用性を武器に工事を受注している会社がいます。
この手の話、だいたい2年に一回程度相談を受けます。

『擬態』ですね!!
あたかも正しい工事をしてくれそうなネーミングの所に入り込み、引っ掛かってきた建築主にかぶりつく!!

○○県○○会社という、県名を冠に掲げたところもそうですね。
あたかも県のお墨付きがあるかのように、あるいはその関係団体のように「装う

『擬態』は動物の世界だけではありません。
人間の世界でも擬態を利用して商売をしている会社があるんです。

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2015年11月17日

埼玉県民共済住宅で壁面強度不足


またでましたねぇ。

「埼玉県民共済生活協同組合が100%出資する「県民共済住宅」(さいたま市中央区)は11日、平成5〜17年に東京や埼玉など5都県で建築、販売した木造住宅12棟で、壁面の強度が建築基準法の基準を満たしていなかったと発表した。柱と梁(はり)に斜めに取り付けて耐震性を高める「筋交い」の本数が不足しており、同法の耐震性を示す「壁量充足率」が最も低い住宅は基準値の6割程度だった。」

「壁量」とは耐力壁の事ですから、要は耐震性が低いと言うことなのでしょう。
あるいは耐力壁のバランスが悪いのかもしれません。
いずれにしても、埼玉で相当数の住宅を建てているところです。

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2015年10月10日

こんな会社がまだあったのか! 

 日経ホームビルダー(2015年10月号)という業界紙にこんな記事が載っていました。
岩手県北上市の工務店・小松組が2008年〜10年に設計・施工した木造戸建て住宅など13件のうち12件で、耐力壁が不足していた
いわゆる耐震強度の不足です。
この会社が01年〜13年に手がけた物件は137件。見つかったのはその中の一部です。

■法的に必要な耐震性
これは法律で決められているのですが、今回の事件はその基準を満たさず建てられていたのです。県土整備部建築住宅課では、「設計ミスと呼べるレベルでは無い」と言っていますが、その通りでしょう。要は、筋交いを適当に入れるだけで、耐震設計などせずに建てていたのでしょう。

■役所は審査しない
15-1010.jpg皆さんが抱いている大きな勘違いのひとつに、『確認申請があるのだから、耐震性も当然審査されているのだ』と思っていると思いますが、それは大きな間違い。
建築基準法では、「建築士が設計した木造2階建ての建物では、確認申請時に構造関係の審査は免除されている」のです。つまり、役所は見る義務がないし、建築士は申請図面に記載する必要も無い。
日本で圧倒的に多い性善説に基づく制度設計ですね。
資格を持っているものは間違いをしないだろうという考えです。
確認申請で構造面が審査されるのは、木造3階建てと鉄筋コンクリート造や鉄骨造に限られます。
木造2階建てであれば、軸組工法でも2X4工法でも構造論の審査はありませんし、図面を提出する義務もあります。
つまり、誰もチェックしていない。

■中間検査は何を見ているの?
だから、私は時々思います。上棟後に中間検査が義務づけられているのですが、役所は一体何を見ているのでしょうか。私の不思議のひとつです。

ホント、こんな会社がまだあったのか!!
と思う事件でした。

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2015年07月28日

問題の程度がわかりません!

 ご相談をいただく中で比較的多いのが、「その問題の程度がわからない」というケースです。

賃貸マンションに住んでいる方からですが、「毎日、天井裏から「ゴ〜ン。ゴ〜ン」という音が聞こえます。建築の人に聞いてみたらウォーターハンマーでは無いかと言うことですが、どうなんでしょうか」・・と漠然としたご相談です。
大家さんに相談しても、仲介屋さんに相談してもラチがあきません
よくよく話を聞いてみると、「するときとしないときがある」「聞こえてくる場所もいろいろです」「日中も夜もする」「多いときは1日2000回近いようだ」という話を聞いて、「それはウォーターハンマーではありませんよ」といいつつ、原因がさっぱりわかりません。仕方ないので『今はボイスレコーダーという便利なものがありますから、まずは数時間録音してください。そして、録音した時間を拾い出し記録をつけてみてください。』と返事しました。

ご本人はテンパってしまって、「とにかく大変だ〜!!」と言う意識だけが先走り、一生懸命説明をされるのですが、なかなか問題の中身を的確に示してくれる方は少ないです。

問題をどうやって人に共有してもらうか・・。
こればかりはその人の持つセンスなのでしょうか?


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2015年07月24日

問題点の見える化


少し前に次のように護送談話いただきました。
築10年近くになり、外壁の塗り替えをしようと塗装屋にみともらったところ、屋根のカラーベストに150カ所ものひび割れや亀裂を発見。
建てた工務店に連絡を入れ、屋根メー
カーの担当に見てもらったところ、「補修で対応します」とのこと。
この時期の製品は「ノンアスベストに切り替わる時期の製品で、耐久性の劣っていて、他にもトラブルが発生している」とのことでした。

さて、補修で済ませば良いものやら、カバー工法で上から新たな屋根をした方が良いのやら・・
」とご相談をされたのです。
そして、「すこしはハウスメーカーに保障を要求することはできないものなのか?」という疑問も沸いてきます。

私の返事は、
工務店に保証を求めるという点では、極めて微妙な問題ですね。10年保証については、あくまでも「雨漏り」に対してなので、保証という点からは難しいと思います。
しかし、逆に10年で雨漏りを誘発するような可能性のある状態だったので、「製品不良」として、たとえば張り替えの材料費あるいは解体費をメーカーに負担するように話をする・・というのも一つだと思います。
あくまでも、住宅会社そのものでは無く、屋根材メーカーが相応の負担をしろ・・という言い方です。』


そして、他のアドバイス機関でも、「屋根材メーカーの社長あてに手紙を出すのがいいのでは」という助言も受けました。


そして得られた屋根材メーカーからの回答は、
既存屋根材の撤去、廃棄費用の負担と新規屋根材と付属金物の支給
というものでした。要求が全部通り、自費負担は、屋根の張り替えの施工手間だけです。これなら屋根の塗り替えと同費用か、少し少ない負担なので納得ですね。

さて、問題は良い方向で解決できたのですが、そのとき、私が拝見した写真でもっとも注目したのが下の写真です。

15-0724-1.gif


■問題点を見える化
実は、いろんなトラブルの相談を受ける中で、右側の写真を送ってくる方は非常に多いのですが、左の写真のような写真を取られた方は初めてです。しかし、この写真は人に決定的にインパクトを与えます。

■騒ぐだけでは
多くの人の傾向として、「150カ所もひび割れや亀裂が起こった・・」と、右の写真だけを送ってこられるのですが、聞く方からすると150カ所と言われても実はピンと来ないのです。
ところが、左の写真を見ると、150カ所という数値以前に、「あっちこっちでひび割れだ!」と実感がわいてきます。
もし、この写真を添えて屋根材メーカーの社長に送っていたら、一目瞭然で、「ご迷惑をおかけした」という気持ちになるでしょう。でも、右側のひび割れの写真だけで150カ所と言われても、あまり事態を想像できません。


15-0724-2.jpg人は、右の写真を見て「爽快だなぁ〜」と思いますが、鯉のぼりが数十本空に舞っているんだ〜と言われてもなかなかピンときません。人の想像力ってそんなものなのです。


この差が、問題点を早く、有利に解決できる人と、そうでない人の決定的に大きな違いなのです。
★問題点を・・
★自分が言いたいことを・・
★視覚化して相手に伝える。



ビジネスでも応用できる事ですが、「見える化」はトラブル解決に最も大事な要素の一つですよ。(裁判でも全く同じです)

次回は、その逆の人の話です。。。

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2015年04月17日

トラブルを解決できない人


世の中にトラブルの種は尽きません。
えっ。私はトラブルなど遭遇したことがない
そう言える方は、とっても幸運な方かとっても交渉上手な人かもしれません。

しばらく、『トラブルを解決できない人』というテーマでブログを続けようと思います。

そういえば、あんな事件。こんな事件。
世間を賑わす大事件も、のど元過ぎればそんな事件など記憶の断片すら普段は思い出しません。
希に話題になったとき、そういう事件もあったなぁ・・と思い出すだけです。

最近私は「事件小説」を読んでいます。
それは、住宅でも業者と施主との間でトラブルが起こることが多いのですが、それはどうしてなのだろう・・・と思ったのがきっかけです。
施主を施主とも思っていない業者、心配しすぎる施主等々、人間関係やそれぞれの性格に由来する部分が非常に大きいのです。

そういう思いで「事件小説」を読んでみると、「事件に巻き込まれる人に共通する性格」が浮かび上がってきます。

15-0417.jpg


・消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)
・黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人 (新潮文庫)
・でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相 (新潮文庫)

これらの話の中で共通しているのは、被害者のほとんどは「極めて気の弱い人たち」です。
そして犯人は共通して、天性の「狂気」と天性の「だましのテクニック」を持っています。

これ以外に、えん罪事件として
・桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)
・殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件(足利事件)
を読みました。
ほとんど全て警察や検察の「思い込み」あるいは「自分の都合の悪い証拠は見ない」という思考回路の犠牲でえん罪は生まれています。
足利事件で名高い「菅家 利和さん」などは、写真を見せれば「あぁ。あの人」と、誰でもすぐに思い出すほどの事件・人だろうと思います。
そしてえん罪にも、その人の性格が大きく作用しています。

また、えん罪を生み出す警察や司法にも、特有の性格が横たわっています。
欠陥住宅裁判でも、裁判官が欠陥を認めない場合があります。裁判官にとって自分の心証から外れる資料は「見ない」という身勝手な論理で判決を書き上げる裁判官もいるのです。
だから、裁判に正義など無い・・という場面も少しは見てきました。

そして実は、住宅トラブルをうまく解決できない人にも共通の性格があるのです。
そんな話を織り交ぜて、トラブルを解決できない人。そうでない人(トラブルを解決できたり、被害を受けない人)の違いを例を交えて進めていきたいと思います。

以上、予告です。

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posted by WM.Hori at 13:27| Comment(0) | ■欠陥住宅問題

2015年02月17日

慰謝料の基準


私は何も悪いことをしていないのに・・。
キチン、キチンと言われて通りに、代金を支払っているのに・・。
どうして業者は、こんな事をするのですか!!
慰謝料請求したいです!

だいたい、住宅トラブルでよく聞かれる相談です。
お説ごもっとも。でも、そう言われても・・・』と私はお茶を濁します。

15-0217.gifそれはさておき、では交通事故などはどうなのだろう・・と思って調べてみると右のようなことがわかってきました。

つまり、身体にけがをした人身事故の場合は「慰謝料」は支払われるが、単なる物損事故の場合は、「慰謝料」は支払われない。たとえば、相手が一方的に悪くても、自分の車が全損に近い状態になっても、物損事故である限り「慰謝料」は支払われないのが原則のようです。

そうすると、工事トラブルなどはどちらかというと「物損事故」ですから、上の原則に立ち返れば、相手が一方的に悪い欠陥住宅トラブルといえども、基本的に「慰謝料」はあまり考慮されない・・と言うことになりますねぇ。

その愚痴が、「私は何も悪いことをしていないのに・・。
キチン、キチンと言われて通りに、代金を支払っているのに・・。
といった言葉に出てくるんですね。

確かに、私も裁判を通じて見た限りでは、そもそも和解では慰謝料の話はありません。判決までいくケースでも慰謝料を認定するケースは非常に少ないので、どういう基準があるのだろうと気になっていたのですが、しらべてみて納得です。一つ賢くなりました。

で・・上のような相談を受けたら言っちゃいます。
交通事故の例のように、物損事故みたいなものだから出ないという理屈のようですよ〜」てっ・・・。

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2014年10月31日

業界によるチェック思想の違い−2


前回の図を見て頂ければおわかりと思いますが、仮にチェックに必要な時間がそれぞれ同じと仮定すると、住宅など1量・多種の仕事では、間取りも使っている仕様も違う500戸の住宅に1時間のチェック時間が取れると仮定します。
同じ理屈であれば、少量・多品種の洋服などは、一つの品種に10時間のチェック時間が取れますし、ソフト開発では1つのソフトに500時間のチェック時間が割り当てられると言うことになります。
注:現実にはこんな単純な事ではありませんが!!

14-1031.gif


たとえばソフトウェアなどは、数百万本も売れた大ヒットソフトに大きなバグがあれば、その修正プログラムの手配や発送のみならず、会社の信用状態に関わってしまいます。鋳型もなにかミスがあれば、そこから作り出された製品は全てダメになってしまいます。
iphoneなどその典型ですね。iphone6は、画面サイズの違う2種類しかありません。後は容量の違いだけです。そのIT機器の部品や配線に問題があれば、そのリコール作業たるや大変ですし、利益など吹っ飛ぶでしょう。

反対に住宅などは、賃貸住宅以外は、同じ間取りなど全く無く、使われる材料も似てはいるものの様々です。
そうすると、最初の着工までにチェックに十分すぎる時間をとると反対にその時間は住宅コストに添加せざるを得ず、コストも工期もかかってしまいます。
反対にチェック漏れで希に発生するミスは、その1戸だけに終わり、その1戸に対してリカバリーを十分にしてあげるという思想であれば、コストも時間とも建築主、請負者双方に対して大きな負担にはなりません。

このように1品で大量生産か、1品1量という製造方法の違いで、チェックに対する思想が違ってくるんですね。

だから、大工が間違って穴を開けた・・なんてよく起こるトラブルで、大工の目の前で作業をチェックするなど、そもそもコスト的に不可能ですから、鋳型を製造するのに、つきっきりでずっとチェックしている・・というのとは根本的に違うんですね。

このあたりの背景を飲み込めると、ものの見方も寛容さも変わってきますよ。
逆にこのあたりの事情を飲み込めず、自分の業界のチェック方法だけを基準に物事を見てしまうとトラブルが発生することになります。

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2014年10月28日

業界によるチェック思想の違い−1


経済ニュースですが、エアバックの「タカタ」に製品不良がありリコールする事態となっています。リコールは自動車などでおなじみですが、製造業では避けられない事なのでしょう。「タカタ」は21013年にも400万台がリコールされ、300億円の特別損失を計上し、その期は赤字になったそうです。
このニュースで思い出したことがあります。

「どうして住宅業界の人は、チェックをちゃんとしないのですか。!プンプン (((`・∧・´))) プンプン! 」
「つけようと思っていたドアが、梁が邪魔をしてドアの高さを低いものに変えなければならなくなった。着工前に十分チェックしていればわかった事ではないですか。( ・∀・)つ<<《愚痴愚痴愚痴愚痴愚…」


まぁ、実際に怒られたわけではありませんが、この手の問題は比較的起こる問題ですし、どうして事前にチェックしないのですか・・という疑問を返して来られる方も,実は「IT系、理工系、技術系の人」が多いのです。

そして、その方により深く聞いてみると
「自分はIT系でも、ソフト制作中心です」とか、「私はプラントの鋳型設計です」といったいわば一品種大量生産の設計に関わっている方なのです。

ところが、住宅業界とここれらの方の業界では、「チェックに対する思想や力点」が全く違います。
それは、下の図をよくよくご覧いただくと、何かがわかるのではないでしょうか。

ある会社のある部門の売上が100億円だったとしましょう。
一番右の住宅業界は、一品種1戸の特異な業界です。100億円売り上げるのに1戸2000万円の家として500品種あります。(間取りが全て異なるからです)
対して、少量・他品種の洋服や陶器は、1つの品種で2億円売り上げるなら、100億円の売上では50品種ある事になります。
大量生産品は、たった1つの品種で100億円と仮定します。

製造前のチェックのミスがどう響くのか・・。
それをお考え頂ければわかりますが、この問題、次回に続きます。

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2013年08月12日

窮地を救う方程式


昨日夜、番組名は忘れましたが、報道番組で「大阪府警の誤認逮捕」で起訴され、85日目に誤認逮捕がわかって釈放された方の話をしていました。

事件のいきさつは末尾のようなものなのですが、その顛末を知り、この人たちが誤認逮捕を証明できた経緯を番組で説明していました。

なるほどなぁ〜と思ったのは・・・・。


■すぐに専門家の元に走った
この奥さんは、夫が逮捕された翌日には弁護士を探して、弁護の依頼をしています。
弁護士の方は若干30才。前年弁護子登録をしたばかりの本当に、経験も無い若い方だったようですが、いずれにしても、間髪を入れず、すぐに専門家に助けを求めたことは大正解だと思います。
専門家の応援を受けながら行動するのと、やみくもに行動するのとでは、焦る気持ちも大きく落ちつくでしょう。

■起訴されたこと−証拠が見れる−相手のボロがわかる
実は起訴されるまでの40数日は、ほとんど進展がありません。
なぜなら、こちら側(逮捕された主人側)だけの証拠事実しかないからです。
そして、証拠開示がされないからですが、起訴されたことで相手方(検察)の証拠が開示されたため証拠が見れたんですね。

簡単に言うと、証拠って、ボロが出るんです・・。

私も裁判で、相手側から出た反論を、これ幸いと反論の武器に使うことがよくあります。
というのは、今回の場合は、間違った証拠で起訴をされたのですが、建築訴訟でも、相手の反論が技術的におかしい(間違っている)場合に、その反論を叩くことで、こちらの有利に進むことがよくあります。
要は、相手のヘタな反論(つじつまの合わない反論)からボロが出る・・という感じです。

■前の行動を記憶していた。
今回はガソリンスタンドの時計が8分進んでいたために、誤認逮捕されたのですが、この方がその前の行動を覚えていたことがご自身のピンチをすくいました。
建築裁判で言えば、工事中の写真を何気なく撮っていた。あるいは、たまたま打合せ記録をメモっていた。メールしていた・・というような事です。

13-0812.jpg■経験は関係ない−弁護士選び
弁護を依頼された若干30才の若い若い弁護士。
普通なら、この人に頼んでも大丈夫だろうか。もっとも経験があった方が良いのでは・・と思いがちなのですが、でも、若さゆえの行動力がありました。
石油協会の顧問弁護士のところにまで交渉にでかけています。「えん罪だから、ガソリンスタンドの伝表を見せてくれ」と。

実は、欠陥住宅裁判でも、経験があるようで、かえってその経験が邪魔をして自分勝手な弁護活動をしている弁護士もいます。結局、本当に良い弁護士とは、その人の話をどこまでキチンと聞いてくれるかであって、実は経験などあまり関係ありません。

むしろ、大きな弁護士事務所で事務的に仕事をこなされる弁護士に当たってしまうと、多分、その弁護士は何もしてくれなかったでしょうね。
建築士選び、弁護士選びは非常に難しいのですが、この方はラッキーだったです。

前回、窓には窓の真夏の方程式があるとお話ししましたが、自分の身を守る、窮地を救う方程式(セオリー)があるんだろうと思った事件でした。

それにしても、このご家族と弁護士はよくやりました!!
何よりも良かったのは、奥さんが負けなかったこと。
ご主人がえん罪に負けなかったことですね。
自分の窮地に、真正面から立ち向かったということでしょうか・・。

ときどき、欠陥住宅裁判で離婚まで行く方がいます。
家族の絆も大事な要素の一つなのでしょう。

それよりも何よりも、自分にそのこと(えん罪)が降りかかったら、どうなんだろう。
ここまで出来るのだろうか・・なんて考えてしまいます。

いろいろ考えさせられる事件でした。



■事件の概要(MSNニュースより抜粋転載しています)
他人名義のカードを使ってガソリンスタンド(GS)で給油したとして、窃盗容疑で大阪府警北堺署に逮捕され、大阪地検堺支部に同罪で起訴された。

 弁護側の指摘で事件当日の男性の移動状況を改めて調べたところ、犯行が物理的に不可能であることが判明した。男性は逮捕されてから一貫して容疑を否認。府警や検察は弁護側と同じアリバイ証拠を把握しながら、男性を犯人と決めつけ、検討を怠っていた。男性の勾留期間は計85日に上っている。

 捜査関係者によると、男性は1月12日夜から同13日朝までの間、堺市北区の駐車場でカーシェアリング用の乗用車の窓ガラスを割り、給油用カードを盗んだとして、4月24日、同署に窃盗容疑で逮捕された。

 地検堺支部はこの容疑について処分保留(後に不起訴)としたが、同署はこのカードを使って同市西区のセルフ式GSで約25リットル(約3500円分)を車に給油したとして、窃盗容疑で男性を再逮捕。同支部は6月4日、再逮捕容疑のみを窃盗罪で起訴していた。



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posted by WM.Hori at 09:51 | TrackBack(0) | ■欠陥住宅問題