2007年11月14日

癖なんですか???

 今日は、問題施工で手直しのためにほとんどの室内の石膏ボードを剥がした現場に伺いました。
 石膏ボードを剥がしてみると、すべての窓の上の断熱材が中途半端に入れられていました。

 なにを考えて仕事をしているのでしょうか?
 窓だから、断熱材は入らないと思っているのでしょうか?

 それとも、癖なのでしょうか??
 いや、癖としか言い様の無いほど、壁は上まで入れているのに、窓だけは、どの窓もすべて中途半端に入れていました。
 もったいない以前に癖としか言いようのない仕事ですね。

07-1114.jpg

 しかし、それを見て何も言わない現場監督も怖〜い。
 それとも、職人の癖をあえて矯正しない会社なのかなぁ。。。。。


 手抜き工事ってね、妙な癖を直さないところから始まっているんですよ。

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posted by WM.Hori at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) |  ○欠陥工事の根源

2007年10月30日

違法工事。都市圏と地方の違い

 欠陥工事(違法工事)は、都市圏の住宅と地方の住宅とどちらが多いのでしょうか。
 私も仕事柄、あっちこっちの地域で関わりを持っていますが、都市圏と地方では、違法工事でも大きな違いがあります。

 私が関わったものだけを比較すると、都市圏で発生する違法工事は、どちらかというと限定的な違法工事が多く、一方、地方では、際限のない違法工事・・と言う感じを受けています。
 際限がない・・とは、あの工事も違法、この部分も違法と違法の範囲が大きいのです。

 では違法工事が発生する最大の原因は、何でしょうか。
 実は、手抜きをしてやろう、儲けてやろうといった意図的なものではなく、ほとんど例外なく無知(法律を知らない)からくるものなのです。

07-1030.JPG 地方でなぜ際限の無い違法工事があるのか、という最大の理由は、都市圏に比べて中間検査もなく、木造2階建てレベルであれば、未だに工事中一回の検査もなく完了検査のみだったり、本当の別荘地や郡部では建築確認すら必要としない地域もあります。(建築確認の提出有無は都道府県の決定、ただ建築確認を出さなくても良い地域でも建物は建築基準法を守る必要があります)

 その結果、地方では検査が無いため、違法工事を行っていても、誰からも指摘されない、JIO等の保証会社もそういうところは見てくれません。

 結局いつまで経っても、正しい施行方法を理解しないまま、知らずに違法建築を建て続けている・・という構図があります。また、それにつれて大工の腕も低下していくという事も上げられます。
(私が関わった地方の違法建築では、例外なく大工の腕が低い・・という傾向がありました)

 一方、地方ではそれとは全く逆に、先般「掘り出し物の会社」でご紹介したように、都市圏では出来ないような取り組みをしている会社もあります。

 つまり、住宅会社には、時代についていこうとしている会社と取り残されている会社の2つがあるのですが、都市圏よりも地方の方が、その差が極端に出ています。

 格差社会と言われていますが、私の印象では、住宅工事の質の世界でも、格差の幅は、都市部よりも地方の方が大きいようです。
 つまり、大工の腕も都市圏では大勢に揉まれて、どの大工も平均点以上ですが、地方では、本当に腕の良い大工と、本当に下手な大工の両極端な腕の差を感じます。(建売住宅でさえ、都市部でこれは腕が悪い・・と思った大工工事はありません)

 しかし、地方のそういう会社が、今でも仕事を続けられているのは、地方独特の鷹揚さと地縁社会が根底にあるのかも知れません。

 ..................と思いつつ、明日は北の大地まで、飛行機に乗って違法工事オンパレードのような現場に調査に行く予定なので、ふと、都市圏と地方の違いを感じてしまいました。
..................というわけで、明日のブログはお休みで〜す。。。

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posted by WM.Hori at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) |  ○欠陥工事の根源

2007年10月22日

審査機関のお客様は誰??

 今日、住まいの水先案内人に、住宅事件簿「民間審査機関のいい加減さ!!」というページをアップロードしました。

 昨年遭遇した呆れるほどひどい実話をご紹介しています。
 
 そのページを見られてから、この話を読まれると納得がいくと思いますが、今日の話のテーマは、「審査機関のお客様は誰??」ということです。



 さて、
 この方がなぜ、建物完成間際まで放置され続けたのでしょうか。

 その理由は、審査機関を取り巻く受注環境にあります。
 審査機関が、いつもいつも相手にしているのは、実際に窓口で提出や訂正をする設計事務所です。

 建物を建てるときには建築確認が必要ですね。。
 そして、その申請者は、本当の建売以外は、すべて建築主です。だから、申請料を支払っている建築主が、本来、審査機関にとって『お客様』のはずです。

 でも、審査機関をどこにするかを決めているのは、ほとんどの場合設計事務所です。
 
 ここなんです。問題は..........ね。

 実は、彼らが思っているお客様は、いつも窓口で会う『設計事務所』であり、『不動産業者』なのです。

 なぜか??

 一生に一回しか申請をしない建築主よりも、年間に何棟も申請をしてくれる『設計事務所』や、建売や建築条件付きの建物をバンバン建ててくれる『不動産業者』の方がはるかに、大事な『お客様』ですね。。

 こんなにたくさんの物件を申請してくれるなら、多少の事は大目に見ちゃいましょう〜。サービス、サービスな〜んて考えても、人間の心理としては不思議ではありませんね。

 この業者が他の審査機関に移ってしまうと、年間○○棟の手数料が無くなる〜ぅ、と考えるのも自然な話ですね。


 簡単な話、根っこは、『銭っこ』の話なんですよ。

 だから、この方が最初に審査機関に問題を言っても、「そういう問題は、設計者と協議してください」と、建築主なんかと話をするつもりは無い。。。と言わんばかりの態度で対応したそうです。

07-1022.jpg まぁ、簡単な話、設計事務所や業者でうまく丸め込んでよ〜。ですね。その時間稼ぎに2ヶ月間も放置したのでしょう。

 『おい、○○業者さん。施主さんがうるさく言ってきている。うまく話を付けろ。そうすればお互い丸く収まるじゃないか』という腹だったのでしょう。

 でも、さすがに違法なものを合法だと言って検査済み書は出せないので、やむなく、完成間際で、事件簿「民間審査機関のいい加減さ!!」で紹介しているように、「違法だから検査済み書は発行出来ない」という返事をしたのでしょう。

 もちろん、審査機関によって違いはありますが、建築主への対応を煩わしく思い、そういう態度で接している民間審査機関も多いですね。

 でも、対処方法が無いことは無いです。

 それは、役所の審査窓口です。基準法では、役所は民間の審査機関を監督する権限を与えられていますから、問題だと感じたときは、役所の窓口で相談すればよいでしょう。

 でもねぇ。

 ご多分に漏れば、役所は極めて・・という字がつくほど腰が重いですから、この方の場合は、役所にも相談をし、「問題だ」という指摘をもらったものの、それ以上は腰が重くて、動きませんでした。。。。。
う〜っ。重い、重い。こいつらテコでも動かんなぁ.......。

 これは、『動かざること山のごとし』を信条とするもう一つの病魔ですが・・・・

 しかしまぁ。審査機関といい、役所といい、いずれにしてもひどい話。。。。。

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posted by WM.Hori at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) |  ○欠陥工事の根源

2007年10月11日

言われたとおり、直しといたよ

 今日は、同じ現場を2日続けての「第三者監理の配筋検査」をしてきました。
 本来は、昨日だけの予定だったのですが、行ってみると
1.配筋が全くの途中。
2.底版のかぶり厚が、サイコロを4cmで使い、全く取れていない。
3.立会者が現場を全く知らない、心許ない営業マン。
4.現場の下請け親爺が、やたらに「良い鉄筋使ってんだろう」と自分の自慢しかしない親爺さん。
さらには、
5.ウソかホントか、「かぶり4cmは、以前のJIOの検査でも通っていたょ」という親爺さんの誤魔化しの弁が気になり、

、相手が相手だけに、キチンと直すのかどうか不安となり、今日再度出かけた次第です。

 その第一声が

「言われたとおり、直しといたよ」

・・と見てみると、かぶり厚も6cmに直し、配筋も問題なし・・・と、昨日の心配もどこ吹く風と、キチンと手直しがされていました。。

 現場に行くと、工事が間違っていた場合、知っているのか、知らなくて誤魔化そうとして言っているのか、ハッタリなのか、「・・・でOKだったからやってたんだ」といった弁解がよく聞かれます。

しかし、ずっ〜と、かぶり4cmで施工していたなら、違法も違法・・・廻りの家はみんな間違ったままやってたのかよ。。。と見回しながら、次からの現場は6cmでやるつもりのか、第三者監理などうるさいヤツらも見ていないから元の楽な4cmに戻すのか、脳天気なヤツらの行く末は分かりません。

そう考えてみると、「言われたとおり、直しといたよ」という言葉は、この現場だけ言われたから直しといたよ〜。とも聞こえるし、「今後は全部、これで行くよ」とも聞こえるし、どっちでしょうねぇ〜。。

どっちだと思いますか皆さん。
こういう風に、知らずに、あるいは誰も指摘しなかったから。。。という形で違法工事が続けられていた例が多いんですよ。


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posted by WM.Hori at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) |  ○欠陥工事の根源