結露は冷たい物が、暖かい空気に触れることによって表面結露をおこします。
結露とは、たったこれだけの原理です。
そして、その対策は
1.物が冷たくならないようにするか、
2.暖かい空気に触れないようにする
という2つの方法があります。
そして、もう一つは、仮に空気が暖かくなっても、その空気の湿度が低ければ良いのだから(露点を下げることが出来る)、換気をして水蒸気を排出するというのが3番目の対策です。
皆さんが怖がる内部結露も同様で、単に目に見えない部分で起こった表面結露に過ぎません。つまり、建物に使われている木材や金属などが冷え、それが何らかの原因で暖かい空気に触れることによって表面結露を起こします。
右の写真はその典型例です。この建物が建っていたのは、京都の北山で、冬には北山おろしと言われる冷たい吹きさらしの風が山から下りてくる地域です。雪が積もる地域よりも冷たい北風です。そうするとこのコンクリートと鉄で出来た建物は一気に冷えて凍り付き、材料の表面温度は0℃を下回っていたのかも知れません。そこに部屋の暖かい空気がこの部分に入り込み、結露を起こしたようなのです。
すでに何度も結露が起こったのでしょう、鉄部は錆が出始めていますし、水滴がすごいですね。
よく内部結露は表面結露とは別物と錯覚しがちですが、原理は今までご説明してきた表面結露と全く同じで、建物内部に起こったから内部結露と区分して呼んでいるに過ぎません。
そして、この物を冷やさない−結露しないという対策を取った断熱工法が外断熱と言われるものですね。昨日の材料温度の推移を考えれば、右の図のような仮説が成り立ちます。
外気温が0℃で、室内温度が20℃のとき、外断熱であろうが無い断熱であろうが、外装材の表面温度も、内装材の表面温度も同じです。
しかし、柱の温度は大きく異なりますね。
外断熱で巻かれた柱は冷えません。対して内断熱の場合は、柱の外側は昨日の説明のように、外気温に近い温度に順応していきます。
右の図の温度はあくまでも仮説ですが、たとえば外断熱であれば12℃ぐらい。しかし、内断熱であれば5℃ぐらいまで下がっているのかも知れません。
このことを見ると、外断熱は、材料を冷えにくくするというメリットをもった断熱工法だと言うことですね。
しかし、外断熱の普及率はまだまだ低いです。それは、
1.価格面がネックとなっているのですが、
2.同時にそれだけでなく凸凹した出入りの激しい間取りや外観形状の建物では、外断熱を連続させていくことが非常に難しいということ、
3.さらに断熱材の厚みに施工上の限度があり、より高断熱を求める場合、断熱材だけで限界があり、サッシの高性能化など別の要素の強化も必要。(断熱材の厚みだけで対応することが出来ない)
という理由から、なかなか本格的に普及するまでには至っていません。
さて、次回は、内断熱の対策です。
注:ここでお断りですが、上の図のように内断熱の場合は、外部側の柱の表面温度は5℃近くまで下がっているでしょう。しかし、それだけで柱が結露を起こす心配は全くありません。なぜなら、5℃付近の空気の温度は、0℃の外気に近いのですから、温度が低いから結露するんだ・・と早合点しないようにしてください。
結露とはあくまでも、その材料(物)と、その材料の周囲の気温(+湿度)との関係ですからね
言い換えれば、いくら冷え切った缶ビールでも、冷蔵庫の中においている限り決して結露しないのと同じですよ。
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下の図が、その日の最低気温をマークした1時間後の朝8時のそれぞれの材料の表面温度です。(右の写真は室内から撮したもの。事務所として使っている部分です。)
ホームセンターにたびたび行かれている方は、右の写真のような商品が売られていることにお気づきだと思います。

何でもかんでも人間さまの都合でおもちゃにさせられるのがペット」の宿命である。それが似合うヤツもいるし、似合わないヤツもいる。
昨日は、サッシ自体の結露を防ぐための対策として、冷えにくい素材をつかう。その例として、樹脂サッシと木製サッシをご紹介しました。これはサッシの全てを樹脂か木材で作るので、効果は高いのですが割高です。
このように、空気が触れるものその物(材料)をなかなか冷えない物(材料)で作れば結露しにくい。そう考えて作り出されたものが、樹脂サッシであり、木製サッシですね。